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BybitのKYC必須について | BybitでKYCをするメリットとデメリット
仮想通貨取引所Bybit(バイビット)では、2023年5月8日から、レベル1以上の本人確認(KYC)が必須になりました。
この記事では、BybitのKYC(本人確認)について、概要・理由・目的・メリットとデメリット、そして代替案について解説します。
BybitのKYC必須化に驚いた
KYCとは「Know Your Customer」の略で、本人手続きのことですが、本人確認をしないとサービスのほとんどが利用できなくなりました。
Bybitは海外仮想通貨取引所だから、今まではKYC不要で思う存分利用できてたのです。KYC不要というのは、海外サービスを利用する動機の一つだったりするので、遂に来たか!といった感じです。
FATFのトラベルルールなど、国際的な規制強化は免れようがないです。頭を切り替えていきましょう。
BybitのKYCとは?
Bybitの本人確認(KYC)とは、Bybitに登録したユーザーが自分の身分証明書や住所証明書などを提出して、自分の情報を確認することです。
Bybitでは、「レベル1」と「レベル2」の2段階の本人確認があります 。
KYCレベル1
レベル1では、氏名、生年月日、国籍、電話番号などを入力し、身分証明書(運転免許証やパスポートなど)の写真をアップロードします 。
KYCレベル2
レベル2では、住所証明書(公共料金の領収書や銀行口座明細書など)の写真をアップロードします。因みにですが、私はコンビニでマイナンバーカードを使い発行した住民票写しを提出しました。
本人確認はBybitのサイトやアプリから行うことができますが、KYCの所要時間は1時間程度です。タイミングにもより大きく変動するかもしれませんが、原則的にシステマチックで迅速な印象です。
BybitがKYCを必須化した理由と目的
Bybitが本人確認(KYC)を必須化した理由は、主に以下の3つです。
- 法令遵守:仮想通貨業界では、マネーロンダリングやテロ資金供与などの犯罪防止のために、各国で本人確認(KYC)や反マネーロンダリング(AML)などの規制が強化されています。Bybitはグローバルな取引所として、各国の法令に従うことが必要です。
- セキュリティ強化:本人確認(KYC)は、不正アクセスやアカウント乗っ取りなどのセキュリティリスクを低減することができます。本人確認をすることで、ユーザー自身が自分のアカウントを管理しやすくなります。
- サービス拡充:本人確認(KYC)は、Bybitが提供するサービスや機能を拡充するためにも必要です。例えば、Bybitでは法定通貨や他の仮想通貨への交換サービスやデビットカードサービスなどがあり、それらを利用したいがために積極的にレベル2の承認まで進める人もいるようです。
確かにセキュリティとコンプライアンスは投資家保護の観点から重要なことだと思います。コンプライアンスに準拠したサービスだからこそ、持続性があり安心感をもって利用できるサービスと言えます。
Bybitには資産運用プロダクツがとても充実しており、限定イベントやプロモーション、特典などに参加するためにもKYCを行うべきでしょう。
そして、プラットフォームにアクセスするためのアカウント認証情報を紛失した場合も、KYCが完了していれば、よりシンプルにアカウントを回復することができます。
BybitのKYCをするメリットとデメリット
前項でも少し触れてしまいましたが、Bybitの本人確認(KYC)にはどのようなメリットとデメリットがあるか整理してみましょう。
KYCのメリット
- セキュリティの向上:本人確認をすることで、自分のアカウントを安全に管理することができます。不正アクセスやアカウント乗っ取りなどの被害に遭った場合も、本人確認をしたことで対応がスムーズになります。
- サービスの利用:本人確認をすることで、Bybitが提供するさまざまなサービスや機能を利用することができます。例えば、法定通貨や他の仮想通貨への交換サービスやデビットカードサービスなどは、本人確認が必要です。
- 取引制限の緩和:本人確認をすることで、取引に関する制限が緩和されます。例えば、レベル1の本人確認をすると、1日あたりの出金上限が100BTCから200BTCに増えます。レベル2の本人確認をすると、出金上限はさらに増えます。
KYCのデメリット
- プライバシーのリスク:本人確認をすることで、自分の個人情報や資産情報をBybitに提供することになります。これは、海外サービスを長年利用し、プライバシーを重視するユーザーにとっては不快なことかもしれません。また、個人情報を漏洩したり悪用したりする可能性も海外サービスでは不安に思うかもしれません。
- 手間と時間:本人確認をするためには、必要な書類や写真を準備し、Bybitに送信する必要があります。これは、手間や時間がかかることかもしれません。(ただ、Bybitが本人確認を承認するまでの審査スピードは、驚くほど早いです。)
BybitのKYCをしたくない場合の代替案
Bybitの本人確認(KYC)をしたくない場合は、分散型取引所(DEX)ApeX Proを利用することができます。それが代替案です。
ApeX Proは、Bybitが2023年12月に統合した分散型取引所です。ApeX Proでは、以下の特徴があります。
- 本人確認不要:ApeX Proでは、本人確認(KYC)やアカウント登録などは不要です。自分のウォレットから直接取引することができます。
- 高速かつ安全:ApeX Proでは、高速なトランザクション処理や低い手数料を実現しています。また、分散化されたネットワークによって、セキュリティや透明性も高めています。
ApeX Proの概略
ApeX Proでは、ビットコインやイーサリアムなどの主要な仮想通貨だけでなく、多くのアルトコインやトークンも取引できます。また、法定通貨や他の仮想通貨への交換サービスも提供しています。
ApeX Proは、Bybitの本人確認(KYC)をしたくないユーザーにとって、魅力的な選択肢となるかもしれません。しかし、ApeX Proにもデメリットがあります。例えば、以下のような点です。
- サポートが不十分:ApeX Proは、分散型取引所として、ユーザー間の自己責任で運営されています。そのため、Bybitのように、カスタマーサポートや保険制度などが充実していません。トラブルや問題が発生した場合には、自分で解決する必要があります。
- 操作が難しい:ApeX Proは、ウォレットやスマートコントラクトなどを利用することで、高度な機能を提供しています。しかし、これらの技術は、初心者や一般ユーザーにとっては理解しにくいかもしれません。操作に慣れるまでには、時間や労力がかかることがあります。
まとめ
Bybitの本人確認(KYC)は、2023年5月8日以降、Lv.1以上の本人確認がすべての Bybit 製品およびサービスで必須になりました。
本人確認(KYC)は、法令遵守やセキュリティ強化やサービス拡充のために行われます。本人確認(KYC)にはメリットとデメリットがあります。メリットはセキュリティの向上やサービスの利用や取引制限の緩和です。デメリットはプライバシーリスクや手間です。
Bybitの本人確認(KYC)をしたくない場合は、分散型取引所ApeX Proを利用することができます。ApeX Proでは、本人確認不要や高速かつ安全や多様な取引ペアなどの特徴があります。しかし、ApeX Proにもサポートが不十分や操作が難しいなどのデメリットがあります。
私は、ApeX Proに対して近い将来的に魅力に感じるのと、仮想通貨デビットカードの保有意欲からレベル2まで完了したよ♪
Bybit KYC関連の公式告知ページ
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