- コインニール部は編集者の管理のもと、独自に定めた編集ポリシーに基づき記事を制作しています。また本記事では金融庁や消費者庁、日本暗号資産取引業協会の情報を把握したうえで、読者にとって関心が高いと独自判断した内容を掲載しています。
コインニール、相次ぐ上場廃止ラッシュの謎と大いなる不安
コインニール、全然儲かってないことが、私のなかで確定したわ。
取引所としてはオワコンね。
Botしかいない未来が見えマス
あんたが言うと笑えないって。
謎の上場廃止ラッシュ その1
[お知らせ] 2021年08月05日(木)トークン上場廃止のご案内があった。
筆者の考えだが、上場廃止は新規上場と同じくらい重要と思っている。
仮想通貨プロジェクトの大半がスキャムもしくは結果的にスキャム、実質上スキャムであることは、参加している投資家にとって周知の事実である。多くの投資家はその大前提のもと、リスクの対価であるリターンを見込んで資金を投下しているのである。
ステレオタイプの似たようなプロジェクト(PJT)が無数にあるなか、個人の感性やクチコミであったり、何らかのご縁で投資を決めている訳だが、仮想通貨取引所の運営者側が持つべき基本理念として、投資家保護の観点から厳しくチェックすべきであり、取引所の利益を優先する以前に事業継続性に関わる重大なモラル事項である。
取引所は顧客の大切な資産を預かっており、最低限のリスクは予め排除する必要がある。
インベスターであるユーザーは、取引所が厳しく精査・審査してリスティングしたPJTだからこそ、安心して投資できる。
そういった信用や信頼関係が構築された前提で、顧客はそのサービスを継続的に利用できる。「ちょっと違うかも?」という事象が増えるとユーザーはすぐに離れるものである。競合サービスはいくらでもあるのだから。
さて、前置きは以上だ。上場廃止のみならず上場にも該当することとして言及した。それでは、上記のお知らせ内容を確認しよう。
コインニールにおいて上場廃止予定のコイン/トークンについてお知らせします。
以下の内容は、上場廃止予定のコイン/トークンリスト及び上場廃止日程です。
- 上場廃止日程
-
取引および入金中断日時:2021年8月5日 (木) 16:00 (UTC+9)
出金中断日時:2021年9月5日 (日) 16:00 (UTC+9)
- 上場廃止コイン/トークンリスト
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XCH, XTZ, BAT, SNX, ZEC, ATOM, YFI, ETHV, ATC, BSV
CosmosやTezos、yearn.finance、Basic Attention Tokenはグローバル市場で人気があるので、上場廃止になることは大変珍しいことデス
CoinMarketCapで時価総額上位100位に入っているコイン/トークンが入っているのに驚いた。
発表直後のZoomセミナーで聞けるはずのない真意を知りたくて、ウー代表に質問をするも、当たり前のことだが一般論しか聞けずじまいだった。「上場基準も上場廃止基準も裏の事情があり、詳細を開示する必然などあろうはずがない。」それはそうだろう。
ディテールなど気にしていない。「ユーザーのためにちゃんとモラルを持ってやっているのか?」ということが知りたいのだ。どうせトレードは他所でやるし、色々と大人の事情があるのだろうと、筆者は一旦忘れようと思ったのだ。
謎の上場廃止ラッシュ その2
[お知らせ] 2021年08月19日(木)トークン上場廃止のご案内がきた。
コインニールにおいて上場廃止予定のコイン/トークンについてお知らせします。
以下の内容は、上場廃止予定のコイン/トークンリスト及び上場廃止日程です。
- 上場廃止日程
-
取引および入金中断日時:2021年8月19日 (木) 16:00 (UTC+9)
出金中断日時:2021年9月19日 (日) 16:00 (UTC+9)
- 上場廃止コイン/トークンリスト
-
CRV, COMP, XLM, GRT, ALGO, DASH, ZRX, TRX
CompoundやCurve DAO Token、TRONにALGO、Stellar、0xまで上場廃止? なにこれ?
8月に入って告知2回、合計18コイン/トークンが上場廃止になるのだ。 コインニール取引所の売上インパクトは10%近くあると筆者は想像するので、影響は大きいと思う。
謎の上場廃止ラッシュ その3
[お知らせ] 2021年09月2日(木)トークン上場廃止のご案内が掲出された。
コインニールにおいて上場廃止予定のコイン/トークンについてお知らせします。
以下の内容は、上場廃止予定のコイン/トークンリスト及び上場廃止日程です。
- 上場廃止日程
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取引及び入金中断日時:2021年9月2日 (木) 16:00 (UTC+9)
出金中断日時:2021年10月2日 (土) 16:00 (UTC+9) - 上場廃止コイン/トークンリスト
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SUSHI, AAVE, MKR, MATIC, BCH, ETC, LRG, TRC, BHC, ASK
・・・。
いろんな意味でユーザー不在じゃん。こわっ!
でも必要な経営判断なら仕方ないわ。投資家離れはさらに加速するけどね。こわっ!
コインニール 上場廃止の基準
Coineal(コインニール)暗号資産取引所は、上場廃止について、以下の告知を行っている。
すべてのユーザーの利益を保護するために、掲載されているデジタル資産を定期的に再評価し、高い水準を維持していることを確認します。 次のいずれかが発生した場合、Coineal はデジタル資産を上場廃止する権利を持っています。
- トークン上場廃止事由
-
全てのユーザの利益保護のためにコインニールは上場された暗号資産を定期的に再評価して高い水準を維持します。以下の条件のうち、一つ以上の条件が満たされる場合、コインニールは当該暗号資産を上場廃止する権利があります。
- プロジェクトチームが解散したり、プロジェクトチームがトークンの上場廃止を要請する場合
- プロジェクト側に重大な法的問題が発生した場合
- 深刻な技術またはセキュリティ問題が発生し、時間内に解決されない場合
- 営業日15日間の一日取引量が$100,000未満の場合
- 流動性不足の場合
- 深刻に否定的な情報がある場合
- トークン取引に適合しないその他の状況が発生した場合
コインニールは、上場廃止の5日前のお知らせを通じてお知らせします。 上場廃止が決定したコイントークンを保有するお客様は、30日の猶予期間内に当該コイントークンをコインニールウォレットからすべて引き出して被害のないようにお願いいたします。
メジャーが減って草が増える取引所って、俗にいう魔界取引所では。一昔前は筆者も使ってたが・・・。
上場廃止ラッシュに対する所感
上記の上場廃止事由はユーザー向けの表向きの表明であり、コインニール社の経営判断は収益構造を重んじる姿勢であることは明白だ。
実際に想像してみよう。上場廃止対象の28銘柄は、上記の7つの項目に抵触しているだろうか?
いまいち分からない。ただ、コイニールの経営判断として、これら28コイン/トークンが生み出す利益よりも維持コストによる損失のほうが遥かに上回っているのだろう。
そうであるならば、ドライな経営判断で、ドラスティックにバッサリ切るのは当然かもしれない。いや、これは経営者のタイプによる。ユーザーに対する体裁を重んじるタイプに対して、利益を重視するタイプ。KGIにおいてユーザー心理や満足度は相関していないと思うタイプだとそうなる。これに良し悪しは無いので仕方がないといえる。
でも、私は以下のように思う。
- コインニール、まったく儲かってない。
- トレーダーが少ない。アクティブユーザーが少ない。
- 時価総額トップ100のコインで利益が出ないほど競争力が低下している。
- ユーザー心理を気にする余裕がない。
仮想通貨をやっている投資家の大半は、「現物ガチホ民」である。現物取引で保有数量を減らすことを極端に嫌うのが一般的である。
そして、現物取引であろうとデリバティブ取引であろうと、「高い透明性」「高機能」「高い流動性」のあるサービスを使わないと利益など出せるはずがない。
コインニールよ、もっと気張ってくれよ、と願うだけ無駄だ。
- トレーダーを増やすためには、チャート機能の充実やレスポンス速度を大幅に改善すべき。
- PC持ってないユーザーのほうが多い。先ずはスマホファーストで最優先課題。
- 上場コインを300ぐらいに増やすべき。
- 開示している上場廃止基準は、自ら遵守すべし。
最後に、上場廃止リストを振り返る
今回、上場廃止が発表されたコイン/トークンのコインマーケットキャップの時価総額ランクは下記のとおりだ。日々変動するので、あくまでも本記事を執筆した時の記録である。
2021年8月に上場廃止になる仮想通貨リストとCoinMarketCapの時価総額ランキング順位
XLM 19位 | TRX 25位 | GRT 31位 |
ATOM 39位 | BSV 43位 | XTZ 42位 |
ALGO 45位 | COMP 50位 | DASH 59位 |
ZEC 63位 | YFI 71位 | SNX 78位 |
BAT 80位 | CRV 98位 | ZRX 99位 |
XCH 2,583位 | ETHV 5,396位 | ATC - |
危惧するポイント
筆者がなぜ問題視するかについては、残っているトークンリストの中には、公式サイトが既に閉鎖されているものや、名称が変更になっているもの、SNSで数人しか残っておらず明らかに進捗がないプロジェクトが残っているからだ。
投資家保護をないがしろにしている事実は、どれだけプロジェクトを応援しようと看過できない。
「やり方が露骨に下手なのはなぜですか?」これを追求したところで、真相に迫ることはできない。これが仮想通貨業界のあるある。コインニール取引所やCNVプロジェクトには引き続き期待するが、皆さん、追加投資するなら軽い気持ちで入金しないように注意しよう。
警戒心が強い人ならば、上場廃止がザルなら、上場もザルなのではと一抹の不安を覚えるだろうから、目先の売上利益だけで判断すると、目に見えない損失を伴うこともある。想像力の欠如でないことを願いたい。
投資家保護の観点から即刻上場廃止すべきトークン
※あくまでも筆者の勝手で無責任な意見です。順位は前述のリストのようにCMCのランキングです。
TON 2,669位 | CVNT 2,830位 | BTCV 3,048位 |
YTA 5,227位 | DTOP 5,381位 | MIKS 5,402位 |
TTT - | RES - | AUTO - |
上記のなかには、いわゆる上場ゴール、上場時に資金集めしてトンズラしているものが含まれます。
残っていることで安心できるラインナップ
BTC 1位 | ETH 2位 | ADA 5位 |
DOGE 7位 | DOT 9位 | UNI 10位 |
LINK 14位 | LTC 15位 | |
FIL 24位 | ||
EOS 30位 |
取り消し線を引いてるのが、上場廃止その3に該当するコインです。
この表はランナップされていることで安心できるコインだ。無論、新興プロジェクトで将来性のあるものもあるだろうから、現在の上位コインが今後も継続的に成長できるとは限らない。
諸々、個人的に情報を整理して眺めて、思考を整理すると、コインニールであろうとなかろうと、こういう動きは怪しく見えるので、さらっと流さずに投資家にきっちり説明すべき事項だと思う。「経営方針は顧客に伝える必要ないし、そもそもユーザーの取り引きニーズがないコイン/トークンを整理しているだけだから、とやかく言われる筋合いはない。」と思うような経営者だとしたら、私ならば早々に撤退するだろう。
これは警鐘ではなく、いつものように思ったことを書き連ねているだけです。誰かに不快感を与える意図はないこと悪しからずお伝えしておく。
移動できる現物は、念のため信用できる大手取引所に移動しておきましょう。私は既に移動を終えてます。このような重大事項を投資家に直接説明できない経営者に過度な期待は禁物です。むしろ大いに警戒しましょう。
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