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仮想通貨ワールドコインとは? | worldcoin(WLD)の特徴や買い方を徹底解説
OpenAIのサム・アルトマン氏らがプロデュースするworldcoin(ワールドコイン)は、世界中に配置された球体デバイスで眼球の虹彩データを取得し、個人IDを付与します。
そこに仮想通貨WLDを乗せて、ベーシックインカムを付与することを目指す仕組みであり、WorldCoin(ワールドコイン)のプロジェクトには賛否両論があります。
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仮想通貨ワールドコインとは?
仮想通貨ワールドコイン(Worldcoin)とは、唯一の個人であることを証明するだけで、人々にグローバルかつ無料で配布される最初のトークンだとWorldcoinの公式サイトによって定義されています。このプロジェクトは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同創業したもので、人工知能の発展に伴い、人間とボットの区別がつかなくなる未来に備え、すべての人々がグローバルな経済にアクセスでき、恩恵を受けられるようにするという野心的なビジョンを持っています 。
仮想通貨ワールドコインは、2023年7月24日にリリースされました。現在はベータ版として200万人以上のユーザーを集めています。この記事では、仮想通貨ワールドコインの特徴や将来性、注意点・リスク、買い方/購入方法などについて詳しく解説します。
プロジェクト | Worldcoin(ワールドコイン) |
ティッカーシンボル | WLD |
価格 | $2.1(2023-7-28現在) |
最大供給量 | 10,000,000,000 |
公式サイト | https://worldcoin.org/ |
公式アプリ | https://worldcoin.org/download-app |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.worldcoin.org/ |
近くのオーブを検索 | https://worldcoin.org/find-orb |
仮想通貨ワールドコインの特徴
仮想通貨ワールドコインは、国や背景に関係なく、すべての人々がグローバルな経済にアクセスでき、恩恵を受けられるようにすることを目指しています。その実現に向けてカギとなるものを以下に示します。
- ID(World ID)
- トークン(worldcoin)
- アプリ(World App)
ここからは、それぞれの特徴について解説します。
グローバル経済への参加を促進
World IDは、「人間であること」を証明するデジタルIDで、Orbという虹彩をスキャンする装置を使って取得します 。これにより、ユーザーは個人情報を明示することなく、アプリにアクセスすることができます。
2023年7月現在、日本国内では6カ所に設置されていますが、すべて東京23区内のみに集中しています。私が住んでいる大阪にはないので、いささかモチベーションが上がらず記事を書くのが遅れました。ですが、そんなに大きい物でもないし、あっという間に拡充することでしょう。
最新のオーブ設置場所は、こちらの公式サイトから検索することが出来ます。
Worldcoinトークンは、世界中の人々に無料で配布される仮想通貨で、虹彩をスキャンして、World IDを取得後に無料で配布されます 。配布されたトークンの価値がいくらになるのか、あるいは価値を持つのかについては保証されていません。他の仮想通貨と同じく、様々な要因により変化する可能性があります。
World Appは、Tools for Humanityが開発、運営するアプリで、支払いや送金など、決済手段としての機能を持ちます 。WorldcoinとEthereum(イーサリアム)のプロトコルを利用しており、プロトコルに対応するその他の仮想通貨も扱うことができます。
ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の構築
WorldCoinは、Worldcoin Grantsを通じて、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)のグローバルな分配システムの実現を目指しています 。Worldcoin Grantsとは、Worldcoinトークンを毎月受け取ることができるもので、World IDを使って、人間であることを証明することで受け取ることができます。
個人の価値や平等性を認め、基本的な生活水準を保障するというビジョンを持つWorldcoinは、来るべきAI時代に備え、人々に自由や平等な機会を提供することが期待されています。
ユニバーサル・ベーシックインカムとは、国または国際機関が全ての国民に対して、最低限の生活を送るのに必要な所得を無条件で定期的に現金で支給する制度です。これにより、労働と所得を切り離し、貧困や格差の解消、働き方や価値観の多様化などを目指すという考え方です。しかし、財源の確保や労働意欲の低下などの課題もあり、実現には多くの障害があります。
仮想通貨ワールドコインの将来性
仮想通貨ワールドコインは、これまでの仮想通貨にはない野心的なビジョンを持っています。その将来性については以下のような点が挙げられます。
AI時代を見据えたコイン
Worldcoinは、人工知能(AI)の発展に伴い、人間とボットの区別がつかなくなる未来に備えたコインです 。AIが人間の仕事や生活に大きな影響を与える可能性がある中、人間であることの価値や意義を守り、グローバルな経済に参加しやすくすることが目的です。
サム・アルトマン氏が主導している
Worldcoinの共同創業者であるサム・アルトマン氏は、OpenAIのCEOであり 、以前はY Combinator(YC)の社長も務めていました。YCは世界最大級のスタートアップ加速器であり、DropboxやAirbnbなど有名な企業を輩出しています。アルトマン氏は世界的に有名な起業家・投資家であり 、彼が主導するプロジェクトには注目が集まります。
多額の資金調達に成功
Worldcoinは、これまでに1億ドル以上の資金調達に成功しています 。投資家には、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)、コインベース・ベンチャーズ、リード・ホフマン氏(LinkedIn創業者)、ピーター・ティール氏(PayPal共同創業者)、ジャック・ドーシー氏(Twitter共同創業者)など、有名な企業や個人が含まれています。これらの投資家からの支援は、Worldcoinの信頼性や将来性を高める要因と言えます。
仮想通貨ワールドコインの注意点・リスク
仮想通貨ワールドコインは、革新的なプロジェクトですが、それゆえに様々な注意点やリスクも存在します。ここでは、その一部を紹介します。
プライバシーやセキュリティに関する懸念
Worldcoinは、ユーザーの虹彩をスキャンして、人間であることを証明するという方法を採用していますが、これにはプライバシーやセキュリティに関する懸念があります。虹彩は個人の特徴を表す生体データであり、これが第三者に漏洩したり、悪用されたりする可能性があります。Worldcoinは、虹彩のデータは暗号化されており、個人情報とは紐づけられないと主張していますが 、それでもユーザーの信頼を得るのは容易ではないでしょう。
マーケティング手法に対する懸念
Worldcoinは、ユーザーに無料でトークンを配布するというマーケティング手法を採用していますが、これにも批判的な声があります。無料でトークンを配布することは、ユーザーの参加意欲を高める一方で、トークンの価値や需要を低下させる可能性もあります。また、無料でトークンを配布することは、ユーザーに対して不公平なインセンティブを与えるとも言えます。例えば、早期に参加したユーザーは多くのトークンを受け取ることができますが、後から参加したユーザーは少ないかもしれません。また、一部の国や地域では、オーブが利用できないため 、トークンを受け取ることができないユーザーもいます。これらの問題は、Worldcoinの普及や公平性に影響を与える可能性があります。
仮想通貨ワールドコインの買い方/購入方法
仮想通貨ワールドコインは、2023年7月現在、日本国内の仮想通貨取引所には上場していないため、海外取引所でしか購入することができません。
先ずは国内取引所のコインチェック等で仮想通貨を購入し、ワールドコイン(WLD)を取り扱っている海外の仮想通貨取引所に口座開設を行い送金して初めて購入することができます。コインチェックでは、以下のようなメリットがあります。
- スマートフォンアプリやウェブサイトから簡単に取引できる
- NFTも取引できる
- セキュリティ対策に力を入れており、安全な仮想通貨の保管環境を提供している
- 豊富な情報やサポート体制が整っている
コインチェックで仮想通貨取引を始めるには 、
- コインチェックの公式サイトから無料でアカウントを作成する
- 本人確認書類を提出して本人確認を行う
- 日本円を入金する
- 希望する仮想通貨を購入する
という手順で行います。コインチェックでは、日本円での入金方法として、銀行振込やコンビニ払い、クレジットカードなどが利用できます。また、仮想通貨同士の交換も可能です。
海外取引所は、日本語サポート可でサービスも充実しているBybitやMEXCがおすすめです。
まとめ
仮想通貨ワールドコインは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同創業したプロジェクトで、人間であることを証明するだけで、人々にグローバルかつ無料で配布される最初のトークンです。グローバル経済への参加を促進し、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)の構築を目指しています。AI時代を見据えたコインであり、多額の資金調達に成功しています。しかし、プライバシーやセキュリティに関する懸念や、マーケティング手法に対する懸念もあります。
ChatGPTの台頭により多くの職業が奪われています。たとえば私が所属している組織でもライティングやプログラミング等は外注先を減らしAIを駆使するシーンが増えてます。そういった人々の生活を脅かすレベルのAIの脅威を現実のものにしたサム・アルトマンがベーシックインカムというテーマに並行して取り組みのは、とても面白いことだと思います。筆者は、MantleやTenetといったプロジェクトに注目していますが、Worldcoin(WLD)にも注目しようと思います。