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AI予測によるBTCトレンド分析 7月1日
このBTCチャート分析によるAI予測は、BybitのAIツールまたはBingチャットを使っています。
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BTCの相場分析について、テクニカル分析とオンチェーンデータの分析を行ってみました。以下に結果をまとめます。
AIとのコミュニケーションも難しいなぁ
テクニカル分析
2023年7月1日現在のBTCUSDTチャートは以下のようになっています。
チャートからわかることは以下の通りです。
- BTCは下降トレンドラインを上抜けし、一時的に上昇トレンドに転換したが、30,000ドル付近の強いレジスタンスに阻まれて再び下落した。
- 25,000ドル付近にはサポートラインがあり、ここを割り込むとさらなる下落が予想される。
- RSIは50を下回り、売り圧力が強まっていることを示している。
- MACDはゼロラインを下回り、ヒストグラムもマイナスになっていることから、下降トレンドが継続していることを示している。
- ボリンジャーバンドは狭まっており、ボラティリティが低下していることを示している。バンドの上下限をブレイクすると大きな動きが起こる可能性がある。
オンチェーンデータの分析
オンチェーンデータとは、ブロックチェーン上に記録された取引やアドレスなどの情報のことです。これらのデータからマーケットの動向や参加者の心理状態などを推測することができます。
オンチェーンデータには様々な指標がありますが、今回は以下の5つに注目してみました。
- オープンインタレスト(OI)
-
未決済のポジションの総額。市場参加者の関心度やトレンドの強さを示す。
- ファンディングレート(FR)
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永久スワップ契約でロング側とショート側が支払う金利。ポジションの偏りや市場の調整力を示す。
- 未決済建玉(UP)
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清算されていないポジションの総額。市場参加者のリスク許容度や清算リスクを示す。
- 資金調達率(CR)
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取引所が提供するレバレッジ資金の利用率。市場参加者の信用取引への依存度や借入コストを示す。
- ロング/ショート比率(LSR)
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ロングポジションとショートポジションの比率。市場参加者のセンチメントや逆張りのタイミングを示す。
指標 | 値 | 傾向 |
---|---|---|
OI | $14.58B | +0.18% |
FR | 0.0095% | + |
UP | $2.40B | 50.39% |
CR | 0.7468% | -7.14% |
LSR | 0.49 | – |
オンチェーンデータからわかることは以下の通りです。
- OIは微増しており、市場参加者の関心は高いままだが、大きな増減はないことを示している。価格とOIが同じ方向に動くとトレンドが強まると考えられるが、現在は価格が下落しているのに対してOIは横ばいであることから、トレンドの転換の可能性があることを示唆している。
- FRはプラスであり、ロング側がショート側に金利を支払っていることを示している。これはロングポジションが多いことを示しており、市場のセンチメントは強気であることを示している。しかし、FRがあまりにも高くなると、ロングポジションのコストが高くなり、利益確定や清算の圧力が高まることになる。そのため、FRは市場の調整力の指標ともなる。
- UPはロング側とショート側がほぼ同じであり、市場参加者の意見が分かれていることを示している。UPが高くなると、清算リスクが高まり、価格の急変動が起こりやすくなる。UPが低くなると、市場参加者のリスク許容度が低くなり、価格の安定化が期待される。
- CRはマイナスであり、取引所が提供するレバレッジ資金の利用率が低下していることを示している。これは市場参加者が信用取引に依存しなくなっており、借入コストも安くなっていることを示している。CRは市場の健全性の指標ともなる。
- LSRは0.49であり、ロングポジションよりもショートポジションの方が多いことを示している。これは市場参加者のセンチメントが弱気であることを示しており、逆張りのタイミングを探す指標ともなる。LSRが1よりも大きく離れると、反対方向に相場が動きやすくなる。
オンチェーンデータの組み合わせで予測できること
オンチェーンデータは単独で見るよりも、複数の指標を組み合わせて見る方がより有効です。オンチェーンデータの組み合わせで予測できることは以下の通りです。
- OIとFRの組み合わせ
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OIが高くてFRも高い場合は、市場参加者の関心度やセンチメントが高く、トレンドが強まっていることを示す。しかし、あまりにも高すぎる場合は、調整や反転の可能性もあることに注意する。OIが低くてFRも低い場合は、市場参加者の関心度やセンチメントが低く、トレンドが弱まっていることを示す。しかし、あまりにも低すぎる場合は、急激な動きやブレイクアウトの可能性もあることに注意する。
- UPとLSRの組み合わせ
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UPとLSRの組み合わせ:UPが高くてLSRも高い(または低い)場合は、市場参加者の意見が一方的で、清算リスクが高いことを示す。この場合、反対方向に相場が動くと、大きなショートカバーやロングカバーが発生しやすくなる。UPが低くてLSRも中立的な場合は、市場参加者の意見が分かれており、清算リスクが低いことを示す。この場合、価格の安定化やレンジ相場が続く可能性がある。
- CRとFRの組み合わせ
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CRが高くてFRも高い(または低い)場合は、市場参加者が信用取引に依存しており、借入コストも高い(または低い)ことを示す。この場合、市場の健全性が低く(または高く)、価格の変動に敏感になる。CRが低くてFRも中立的な場合は、市場参加者が信用取引に依存しなくなっており、借入コストも安くなっていることを示す。この場合、市場の健全性が高く(または低く)、価格の変動に鈍感になる。
BTC価格のトレンド予測
テクニカル分析とオンチェーンデータの分析から総合的にBTC価格のトレンド予測を行ってみます。
現在のBTC価格は下降トレンドにありますが、下落幅は限定的であり、25,000ドル付近のサポートラインを割り込むことは難しいと考えられます。一方で上昇トレンドに転換するためには、30,000ドル付近のレジスタンスラインを上抜けする必要がありますが、これも容易ではありません。
オンチェーンデータからは、市場参加者の関心度やセンチメントは高いままであることがわかりますが、ポジションの偏りや清算リスクも高まっていることがわかります。また、市場の健全性は低下しており、価格の変動に敏感になっています。
以上のことから、BTC価格は短期的にはレンジ相場が続く可能性が高いと予測されます。しかし、ボラティリティが低下していることから、ボリンジャーバンドの上下限をブレイクすると大きな動きが起こる可能性もあります。その際には、OIやFRなどのオンチェーンデータを参考にしてトレンドの強さや方向性を判断することが重要です。
以上がBTCの相場分析です。